今回「経営者の輪」にご登場いただくのは、有限会社日本フーズの代表取締役「石川昌伸さん」です。
富士見村(現前橋市)の石川昌伸さんが、伊勢崎を拠点に選んだ理由や現在手掛けているお仕事などについてうかがいました。 <プロフィール>
石川 昌伸さん(いしかわ まさのぶ)さん
昭和35年2月5日生まれ
勢多郡富士見村出身
前橋市在住
富士見村で育った石川さんは、高校卒業後、都内の大学の商学部へ進みました。就職を考えたとき、年齢を問わず、誰にも必ず関係する「食」に興味を持ちました。「当時、周りは銀行や商社を選ぶ友人が多かったんです。その中で『外食産業』というと『え? 外食?』と驚かれました」と当時を振り返ります。
石川さんが就職したのは、Mのマークでお馴染みのあの企業。「いろいろ勉強をさせてくれそう」なところにも惹かれました。その予想に反することなく、オーぺレーション、予算、人のマネジメントなどあらゆることを学びました。
営業時間後、人集めに走ったこともあります。「今のようにインターネットもなかったので、ポスターを貼ったり、チラシを配ったり。アルバイト募集の広告を見ている人に『アルバイトをお探しなんですか?』と声を掛けたこともありました」と石川さん。
さまざまな経験を積んで、5年半後に群馬に戻ってきました。
紹介された会社は、食材を販売する会社でした。石川さんは、営業を担当。会社の社員寮や、公共工事従事者のための施設に食材を搬入するうち「調理までしてほしい」「(寮の)管理もお願いしたい」と、という声が聞こえてくるようになりました。食品を入口に、新しい世界がどんどん広がっていきました。「休む間もなかった」という当時。売上は常に右肩上がりで伸びていきました。
石川さんは、栃木の所長に就任。その後、まったく新たに開く岩槻市(埼玉県)の所長も務めました。飛び込み営業を繰り返し、ここでも着実にお客様を増やしていきました。 成約のコツを尋ねると「タイミングかなぁ」とひと言。足しげく通っていれば「たまたま、今、取引している業者に不満が生じていたところだった」などといった「たまたま」に合う確率も増えるといいます。それには、とにかく数を回ること。「1社に1回1時間かけるのなら、15分でいいから4回行った方がいい」のだそうです。
次第に「自分だったらもっとこうするのに」、という思いが頭を持ち上げるようになってきた、という石川さん。気の合う同僚と起業することにしました。
新しい会社の拠点として選んだのもやっぱり伊勢崎。人もよくて、新幹線や高速道路など交通の便もよい。始めるなら伊勢崎しか考えられなかったといいます。
幸い、会社員時代からのお客様の紹介で取引先は確実に増えていきました。営業先での会話の中から生まれたビジネスもあります。大の高校野球ファンという石川さん。そのことを話すと、千葉県にある野球の名門高で野球部の寮をお願いできないか、という話になりました。育ち盛りで、しかもスポーツをする高校生たちにとって、食事は健康な体と心をつくるのに欠かせません。メニューは栄養士のアドバイスを盛り込んで考えますが、みんなが残さず食べるだけでなく、バランスのとれたメニューを心掛けました。現場のスタッフが学生とコミュニケーションをとって吸い上げた意見を、定期的に開く会議で本社に報告。その声をすぐに反映できるレスポンスの良さが、同社の特徴のひとつです。
寮に子どもを預ける保護者からは「好き嫌いがなくなった」「食器を自分で片付けるようになった」など喜びの声が寄せられます。「寮で育った子どもたちが甲子園で、プロで活躍する様子を見るのも楽しみのひとつ」石川さんは笑顔を見せます。
今や青森から四国までお客様を抱える石川さん。私たちも見えない糸で、石川さんの会社とつながっています。
有限会社日本フーズ 取材日 平成24年9月
住所/伊勢崎市大正寺町103−1
TEL/0270-31−1188
あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。
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