経営者の輪Vol.381 有限会社あずま産直ねっとの営業担当 加賀谷富士子さん

経営者の輪Vol.381 有限会社あずま産直ねっとの営業担当 加賀谷富士子さん

今回、お話を伺うのは、有限会社あずま産直ねっとの営業担当、加賀谷富士子さん。学生時代のアルバイトでの貴重な体験、あずま産直ネットの特徴、これからの夢などを伺いました。

プロフィール

加賀谷 富士子(かがや・ふじこ)さん

伊勢崎市出身

伊勢崎市在住

今に通じる学生時代の経験

小学校の卒業文集に「保育士になりたい」と書いた加賀谷さん。影響を与えたのは、保育士をしていたお母さまでした。仕事、家事、子育てと忙しい中でも、生き生きとしていたお母さまの姿は加賀谷さんの憧れでもありました。時折、お母さまが務める保育園のイベントに連れて行ってもらったこともあったと言います。そこで楽しそうに働く保育士の姿に触れ、子どもを育てる保育園という環境に心惹かれていきました。

 

中学・高校と進む間にその夢は薄れてきたように感じられました。高校卒業後は、都内の大学の経済学部に進学。この時代、精を出していたのは飲食店でのアルバイト。大学2年生なると、なんとお店を任されるように。オーナーが芝居の関係者だったため、お店にはテレビで見る俳優や、マスコミ関係者、士業の方々がふらりと一人で訪れることもありました。訪れる人たちと話しをするうちに、好きなことを邁進していたり、報酬に関係なく困った人の力になるために翻弄したりする人たちがこんなにもたくさんいる、ということを知ります。そして「良い大人の見本が集まっている」と感じたそうです。ここでの経験は、のちの加賀谷さんの進路に大きな影響を与えることになります。

 

大学4年生になると就活はせずに、卒業後は70年の歴史を持つ銀座の老舗でアルバイト。300人は収容できるという大きなお店で、全都道府県出身のスタッフを擁するところでした。ここでも、周りの人に可愛がられた加賀谷さん。この時に知り合った弁護士さんに声をかけられ、法律事務所で働くことになりました。ここでは世界を揺るがすような大きな裁判の書類制作にも携わったそう。

 

いつでも弱者の味方、正義を通し続けるこの弁護士さんとの出会い、法律事務所での経験も加賀谷さんが「政治の道に進む一因にもなった」と振り返ります。

人に地球にうれしい野菜

結婚を機にに群馬にUターン。現在3人のお嬢さんのママである加賀谷さんですが、ご長女をご出産後、お父さまが経営する不動産会社で働き始めます。子育てを通じて働く女性の労働を環境や安全な食へと興味は広がっていきました。

 

現在、在籍しているあずま産直ネットは、おじさまが代表を務める会社。標高差がある群馬県内各地の生産者とネットワークを結び、年間を通して安全でおいしい野菜を供給しています。加賀谷さんにとっては、小さい頃からトマトの収穫やパッケージのシール貼りなどの作業や手伝いをしていた馴染みのあるところです。

 

そのあずま産直ネットで最近、注目を集めているのが「ミニ野菜」。白菜、キャベツ、レタスなどさまざまな種類があります。「ミニ野菜は、生産者にとっても消費者にとってもたくさんのメリットがある」と代表の松村昭寿さん。生育期間が短いため、短期間で繰り返し収穫できます。短期間で成長するため、気候の影響を受けづらいのも特徴。同じ面積で何度も収穫できることで必然的に収穫量が多くなり、スペースを有効に使うこともできます。

 

消費者はとっては、小さい食べ切りサイズで無駄にならず、冷蔵庫での保管も容易。買い物帰りの持ち運びもスムーズ、などの利点があります。松村さんたちが「味」にもこだわっているので、おいしさも抜群です。

 

「特にネギのミニ化は、お客さまの行動からヒントを得ました」と松村さん。都内の産直イベントに参加した際、お客さまが松村さんの目の前で購入した長ネギをポキンと半分に折って持ち帰ったのだそうです。「なるほど、こういう需要もあるのかと目からウロコだった」と言います。それからは、味、生育方法など試行錯誤し、小さいサイズで味も良いネギの栽培にたどり着いたと言います。

 

また、あずま産直ネットは米の有機栽培にも成功。有機認証も受けました。農薬除草剤などを使わない元気な土地でお米と野菜の「二毛作」にもチャレンジ。ここでも生育期間が短いミニ野菜なら栽培計画が立てやすく、有効に土地活用ができます。安定的な野菜の提供は、高騰に悩む消費者にとってもうれしい取り組みになります。

このように人にも地球にも喜ばれる野菜を広めるのが、加賀谷さんのお仕事です。

原発問題をきっかけに新たな活動に

県議会議員の顔も持つ加賀谷さん。もともとのきっかけは、東日本大震災で問題になった原発に関心を持ったことでした。脱原発の活動を進めて行く中で参議院選への出馬の声がかかったのです。「なぜ私?」と戸惑う加賀谷さんの背中を押したのはご主人。「めったにできない経験。やってみれば」と。

 

「最初に選挙で破れはしましたが、たくさんの人の声を聞くきっかけになった」と話す加賀谷さん。その後、群馬県議会議員を3期務めました。生活者、女性という視点と、アルバイト時代に目にした「興味のあることにまい進する」「正義感を持って仕事をする」という「良い大人」たちの姿を重ねて声を上げ続けています。

 

政治家としてだけでなく、一人の人として、この世界でも愛されている加賀谷さん。お掃除のスタッフから手紙をいただいたり、お菓子のおすそ分けをもらったりすることもあるそう。「自分のやってることを応援していてくれる人がいると勇気をもらいます」と笑顔を見せます。

 

取材中にも一般の市民から電話が。うれしい報告に「良かった」と胸をなでおろす加賀谷さん。小さなことも悩みに寄り添い、県民が気持ちよく過ごせるまちを目指しています。

 

 

企業情報

有限会社あずま産直ねっと

 

◆住所/伊勢崎市田部井町1-1435-3

◆TEL/0270-62-9204

◆設立/2003年

◆従業員数/26人(含パート)

◆業務内容/野菜の栽培・加工・販売


取材日 2025年3月



有限会社あずま産直ねっとHPはこちら


応援します商売人!
今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ!

あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

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