経営者の輪Vol.380 株式会社井野板金工業の代表取締役社長 井野公輔さん

経営者の輪Vol.380 株式会社井野板金工業の代表取締役社長 井野公輔さん

今回、お話を伺うのは、株式会社井野板金工業 代表取締役社長の井野公輔さん。2020年10月に次いで2回目のご登場です。当時は副社長でしたが、その後、代表取締役社長に。4月からは伊勢崎商工会議所青年部の第37代会長に就任しました。社長就任後の変化、右肩上がりの成長を続けている要因、来年2月に伊勢崎で開催が予定されている日本商工会議所青年部の全国大会について伺いました。

プロフィール

井野 公輔(いの・こうすけ)さん

伊勢崎市出身

伊勢崎市在住

社長に就任から3年。右肩上がりの成長続ける

井野さんが社長に就任したのは、2022年5月。入社した時から、社長だったお父さまから「いずれは(社長を)任せる」と言われていたのだそう。そのつもりで仕事に取り組んできたこともあり、実際に社長に就任した際「業務的にも精神的にも特に大きな変化はありませんでした」と振り返ります。

 

意識して変えたことの一つが、「言わなければならないことは、言いづらくてもきちんと伝える」こと。伝えるだけにとどまらず、問題が解決できるような方法もしっかり打ち出すよう心掛けたそうです。その一例が、社用車。常に「自分の車のようにきれいにしよう」と呼びかけていたものの、なかなか思うような状態がキープできなかったそう。そこで、毎週当番を決めて責任の所在を明確にしたところ、常にきれいな状態が保たれるようになりました。

 

もう一つは、設備投資。新たな機械を導入したことで加工時間が短縮され、生産性がアップしました。

 

 

 

現在、積算を担当する次弟、営業・見積もり・現場などを受け持つ末弟と3兄弟、力を合わせて経営に取り組み、右側が上がりの成長を続けています。その要因を「ゼネコンからの信頼」と井野さん。信頼は、決してお金では買うことができず、長い時間をかけて積み重ねることでしか築きあげることができない貴重なものです。「納期を守ること、丁寧な仕事をするなど、特別なことをしてきたわけではありません」と言いますが、決して手を抜かず、誠実な仕事を続けるのは言葉でいうほど簡単ではありません。その努力が今の結果に表れています。

 

終始謙虚な井野さんですが「誇れるとすれば…」と自信に満ちた表情で言い切るのは「職人の技術レベルの高さ」。現場のトップを努める職長には「一級建築板金技能士」の資格取得を積極的にすすめています。これは国家検定制度である「技能検定」の中の一つで、建築物に関わる板金工事の技能を認定するもの。試験では、知識を問う筆記と技術力を見る実技からなり、これに合格するということは、知識も技術も認められたことを意味します。資格取得者には資格手当を支給。社員のモチベーションもあがり、社内も活性化します。

 

チームで仕事をすることが多い同社。欠かせないのは、チームワークです。バーベキュー、暑気払い、忘年会、歓迎会など、みんなで楽しい時間を共にすることで結束力を高めています。

 

現在の課題は従業員数。増員できれば、仕事の幅も広がると期待を込めます。「屋外で自然を感じながら仕事をしたい方、大歓迎」だそうですよ。

伊勢崎商工会議所青年部の第37代会長に就任

2025年4月から、井野さんはもう一つ、大きな役目に就きました。それが伊勢崎商工会議所青年部(以下、伊勢崎YEG)の第37代会長。「機会があればやってみたい」とずっと公言していたのだそう。

 

きっかけは、ご自身の体験にあります。10数年前に伊勢崎YEGに入会。その間、さまざまな役職につき、組織の委員長を務めたこともありました。当時の会長は「やってみなはれ」スピリットで個人のやる気を尊重してくれたのだそう。自分たちで考え実行に移して結果を出す――、大変なこともありましたが、やりがいと充実感を十分に味わうことができました。「そのときの経験が宝物ともいえる貴重なものだった」と話します。井野さんの心に今も残る大きなやりがいを多くの人に感じてほしい、そのためには自分もその時の会長のようにトップの立場になり、会員の力が発揮できる環境を作りたいと考えていたのだそうです。

 

会長になるにあたって井野さんが掲げたスローは「SUPREME ENJOY〜最高に楽しむには行動し続けよう〜」。「SUPREME」とは、"最高"という意味。単なる楽しさではなく、自己成長と挑戦を続けることで得られる"最高の楽しさ"を、活動を通じて感じよう、という思いが込められています。そして「何かに夢中になって仲間と共に目標に向かって行動し続けることで、かけがえのない経験と充実感を得ることができるはずです」と話します。

 

 

令和7年度は、伊勢崎YEGにとって大切な年。来年2月には、伊勢崎で日本商工会議所青年部第45回全国大会が開かれ、1万2千人が訪れる予定です。

今大会のキーワードは、ハイパーローカル(超地元密着)。今まで大都市で開かれることが多かった全国大会。伊勢崎のような人口20万人規模の地で開かれることは多くありませんでした。「今大会を開催することで、今後、小規模都市でも人口が減少しても開催できる大会のモデルを構築できれば」と考えているそうです。

 

実は、1981 (昭和56) 年11月11日、第1回全国大会の開催地は、なんと前橋市。日本全国をくるりと周り、45回になる大会が再び群馬で、今回は伊勢崎で開催されることになったのです。「この貴重な機会を、実行委員だけでなく多くの会員に携わってほしい」と井野さんは考えています。「1億規模の事業。そうそう経験できるものではありません。関わらないテはないでしょ」とニッコリ。

 

もちろん青年部以外の人にも関わって欲しいと井野さん。「物産展も考えているので、群馬らしさをアピールする良い機会。ぜひ多くの人に携わってもらって伊勢崎を一緒に大会を盛り上げ、群馬の素晴らしさを全国に広めていきましょう」と呼びかけています。

 

意外!?な「ホッと」アイテム

日々多忙な井野さんに「息抜きは?」と尋ねると穏やかにほほ笑みながら「植物を育てることです」。一瞬冗談かなと思いましたが、スマホの写真フォルダは植物の写真で埋め尽くされています。

 

きっかけは2024年2月。先輩と同級生に勧められて「アガベ」2鉢を含む3鉢の多肉植物を購入したこと。

 

今は、ビニーズハウスを作り、その中に大小さまざまな150鉢位の植物を育てているそうです。そのほとんどが「アガベ」。大きなものは60センチにもなるのだとか。10度を下回らない温度と、光・水・風が必要だそうで、冬は暖房であたため、夏は遮光のシートをかけて焦げを防いでいるのだそう。

 

 

アガベはシロップやテキーラの原料としても知られていますが、井野さんは鑑賞ひと筋。「うまくすると1カ月で3枚位の葉が開くんです。その成長が楽しみ。癒しです。」と本当に楽しそう。仲間内でも育てる人が増えて、今では12~13人ほどになりました。それだけ「癒し」の輪も広がっているということですね。

企業情報

株式会社 井野板金工業

 

◆住所/伊勢崎市田中町585

◆TEL/0270-23-8952

◆創業/1976年

◆営業時間/8:30~17:30

◆休日/土曜、日曜

◆従業員数/25人

◆業務内容/建設、板金一般


取材日 2025年3月



株式会社 井野板金工業HPはこちら


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あのお店・会社のあの人を連載で御紹介します。
アイマップでは連載企画として、「応援します商売人!今こそフロンティアスピリッツを発揮せよ」と称し地域の企業人・オーナーさん達をご紹介していきます。 また次の方は、ご紹介を頂くという経営者の輪方式をとらせて頂きます(笑) この企画を通じて、少しでも地域の皆さんに地元のお店や企業、そしてそこで働く人達を知って頂ければ と思っています。またそれが僅かでも売上増やビジネスチャンスに繋がれば幸です。

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