今回のいせさきふらっと観光は、波志江町にある『疣薬師とカヤの大木』をご紹介したいと思います♪ いせさき聖苑周りの道路からの場合、赤城見台公園の出入口や公園内に『疣薬師とカヤの大木』の案内板があったり、公園内に設置された敷地の地図の中に記されているので、おおまかな位置を把握していれば、近くまでは迷わずに行けることと思います。 『疣薬師とカヤの大木』は遊歩道から雑木林の中へ60mほど歩いた場所にあり、「木を隠すなら森の中」と言いますが、パッと見ではどれも大木でどれかわからない感じなので(笑)、手前40mの所にある案内板を目印にしてそのまっすぐ向こうにある白い説明板を探すと、その隣に『疣薬師とカヤの大木』を見つけることができます
『疣薬師とカヤの大木』は、北関東自動車道と上武道路が交差するポイントから西へおよそ800m、いせさき聖苑の雑木林の中にあります。
説明板には、このような内容が記されています。 疣薬師とカヤの大木 このカヤはもと鹿島町の都市計画道路北部環状線内にあった大木で、傍には疣薬師と呼ばれる石仏と五輪塔の残骸があります。 疣薬師は江戸時代、行倒れになった旅人を鹿島町の大賀俊之氏の祖父が手厚く介抱しましたが、そのかいもなく、臨終にあたり お世話になった恩返しに疣で悩む人を救うためにお役に立ちましょぅ と言い残しました。そこで大賀家ではカヤの大木の下に石仏を祀り供養を行いました。 やがて、疣で悩む人はここに参詣して川原石を奉納する風習が現在まで伝わっています。 今回カヤの移植にあたりこの根元から十四世紀中頃の板碑や五輪塔の破片が出土しました。このことからカヤは六百年以上にわたって信仰されていたことがわかります。 昭和六十三年三月 伊勢崎市 『疣薬師とカヤの大木』周辺にある何ヶ所かのこんもりとしている部分は古墳で、その地形の雰囲気も相まって、カヤの大木が神々しく、際立って見えるように感じます。
その下にある疣薬師の石仏の周辺には、奉納されたと思しき石がたくさん置かれ、そのほとんどが角の取れたつるっとした質感の石で、どのような理由で川原石が奉納されることになったのかは知りえませんが、川原石が疣が取れてなめらかになったお肌を願ってのイメージならば、なるほど!と合点がいくような気がします(^^) アイマップの過去の写真データと比べてみても奉納されている石の数が大きく増えているので、あまりメジャーなスポットではないものの、参詣される方も思った以上にいらっしゃるようですね。 いせさき聖苑や雑木林の中という場所柄、ちょっと行きづらいな…と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、季節を感じられる植物が多く見られるので、自然観察を目的に行ってみるのもおすすめですよ♪ 夏の時期は蚊がとにかく多いので(笑)、虫よけなどの対策は万全に、そして、熱中症対策も忘れずにお出かけくださいね☆ 『疣薬師とカヤの大木』 伊勢崎市波志江町(いせさき聖苑隣り) 取材:2024年6月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、伊勢崎のまちの魅力を研究し、より多くの方に訪れていただけるよう発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
『いせさきふらっと観光』 from Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室