今回のいせさきふらっと観光は、連取町の菅原神社にある巨樹『連取のマツ』をご紹介したいと思います♪ 伊勢崎市役所から県道24号線をまっすぐ西へ向かった連取町、菅原神社の境内を覆い尽くすほどの樹幹を持つ『連取のマツ』は、県指定天然記念物にも指定されている樹齢300年を超えるクロマツで、説明板によると、「笠松」「天神松」と呼ばれているのだそう。
現状の説明板では植えられた年は「享保13年(1728)」と見えていて、横にペンで書かれたような消えかかった文字がありますが(以前は修正個所にシールが貼られていた模様)、現在の伊勢崎市HPでは「享保2年(1717)」となっていて、境内の石碑に記された奉納年月が「享保二年(1717年)酉九月吉日」となっていることから、「享保2年」が正しい情報になると思われます。 また、HP上では枝張りも東西約35メートル、南北約26メートルと説明板と若干の違いがあるので、新しいデータになっているHPの情報を参考にされるのがいいでしょう。
『連取のマツ』を目の前にして感じるのは、なんといっても、生命力に溢れる龍を思わせるような、その立派な枝張り! これは日本に現存するマツの繁茂面積の中でも有数の規模といわれ、日本一といわれる東京の『善養寺影向のマツ』に匹敵するほど。 その大きさ故に、菅原神社の鳥居から拝殿までの参道が『連取のマツ』の枝下をくぐっていく…という状態になっていて、目線にくる龍のウロコを思わせるかのような逞しいマツの幹を避けながら歩く参道は、龍のふところをくぐり抜けているかのようで、強力なパワーを集められそうな気分(^^)
この『連取のマツ』は、旗本駒井氏地代官の飯島弥兵衛一覚が隣村韮塚村諏訪の原から移植し、後に雪のために枝が三方に折れてそのまま成長して見事な「笠松」となったそうですが、クロマツやアカマツは害虫の被害を受けやすいため、300年以上に渡り枝葉を広げ、こうした立派で健康的な姿を維持できていることは、とても貴重で素晴らしいことですね。 毎年10月には地元の人たちによりマツのお手入れが行われているそうですが、そうした愛護活動も、これからも続くであろう『連取のマツ』の歴史の一助となっていることは間違いないでしょう。 そして、『連取のマツ』の凄さに霞んでしまいそうですが、菅原神社に隣接する旧光福寺境内にも立派なマツがあり、そちらは明治43年(1910年)に植栽された2代目で、今年で114年という歴史があります。
こちらの2代目は枝下のところどころにベンチが設置されているので、その力強く生命力溢れるマツの姿をベンチに腰かけて、ゆったりと愛でてみるのもいいものですよ♪ ちょっと地味めな印象のスポットかもですが(笑)、ほとんど囲いもなく、これだけの規模のマツを枝下を歩いて見られる場所もなかなかないかと思いますので、気になった方はぜひお出掛けしてみてくださいね☆ 『連取のマツ』 伊勢崎市連取町591番地(菅原神社・連取町集会所隣り) 取材:2024年1月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、伊勢崎のまちの魅力を研究し、より多くの方に訪れていただけるよう発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
『いせさきふらっと観光』 from Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室