今回のいせさきふらっと観光は、境島村の『田島弥平旧宅』をご紹介したいと思います♪ 伊勢崎市の南東部、広瀬川と利根川が合流する上武大橋付近に位置する境島村地区。 『田島弥平旧宅』は、その境島村でも西の方、本庄市との境近くにあります。 この『田島弥平旧宅』は今から9年前の平成26(2014)年、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産のひとつとして、日本では18番目となる世界遺産(文化遺産)に登録されました。 「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、製糸とそれを支える養蚕の技術革新と交流の過程を示す4つの資産で構成され、高品質の生糸の大量生産の技術と良質な繭の増産の技術の向上や生糸を生産する過程全体、貿易を通じ世界の絹産業の発展をもたらしたことを今日に至るまで伝えています。 世界遺産に登録されたことで『田島弥平旧宅』を訪れる人も増え、田島弥平がヤグラによる換気を重視した生育法の「清涼育」を確立したことや、蚕種の品質の統一や販売、海外への販路拡大など、大きな功績を残していたことを知った方もいらっしゃることでしょう。
世界遺産に登録されてから9年経ち、平成30年度から令和2年度にかけ「香月楼(こうげつろう)」と呼ばれていた建物の床下に造られた「蚕種保護用冷蔵庫跡」と香月楼に隣接していた「香月楼別荘」の修復整備が行われ、毎月第3日曜日には主屋1階の「上段の間」と呼ばれる部屋の特別公開が行われており、登録当時に比べ、見学できる施設も増えています。 また、田島弥平や境島村の資料や映像情報を紹介している『田島弥平旧宅案内所』は平成30年より旧境島小学校内に移転し、以前の案内所よりもゆったりとご覧いただけるようになりました。
絹産業への貢献が世界遺産としての普遍的な価値を持つ『田島弥平旧宅』は夏休みの学習を兼ねたお出かけにもピッタリ、入場も見学も駐車場も無料なので、世界遺産だから…と気負わず、気軽にお出かけしてみてはいかがでしょうか。 『田島弥平旧宅』施設や見学についての詳細はこちら → 伊勢崎市HP 『田島弥平旧宅』 『田島弥平旧宅』 伊勢崎市境島村2243 (境島小学校近く) 取材:2023年6月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、伊勢崎のまちの魅力を研究し、より多くの方に訪れていただけるよう発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
『いせさきふらっと観光』 from Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室