今回のいせさきふらっと観光は、たくさんの旅人の目指す先を案内した道標のある伊勢崎市指定史跡、上田町の『六道の道標とあずま道』をご紹介したいと思います♪ 『六道の道標とあずま道』は、伊勢崎インター近くの三和工業団地から東、香林羽黒線の“六道の辻”と呼ばれる場所にあります。 香林羽黒線は交通量も多く、よく通られる方も多いと思いますが、六道の辻は道の交差が複雑な場所でもあり、ここに史跡があることに気付かない方も多いかもしれません。 史跡の目印は白いフェンスと看板になりますが、そのフェンスの中にある2基の六角柱の道標が『六道の道標』、右にある小さな方が元禄10年(1697年)の道標、左の大きな方が天明元年(1781年)の道標となっています。
元禄の道標には 「南 平つか通」 「 いせさき通」 「西 ニノミヤ通」 「北 山かみ通」 「 あすま大原通」 「東 かのえくよう奉納 くわんおん通 元禄十丑年上田村」 天明の道標には 「四國 きりう 大間々 通」 「阪東 につた 足利 通」 「秩父 中せ くまかい 通 願主 源内 同 政右衛門 同 源六」 「奉納 伊勢崎 たかさ起 通」 「西國 二之宮 前ばし 通」 「北供養 赤城湯のさわ 通 天明元辛丑十月日」 とそれぞれ文字が彫られ、現在もよ〜く見るとその文字を何となく(笑)読むことが。
このあたりを通る“あずま道”周辺には、「牛石」「酒盛地蔵」「掛矢清水」「義経馬殿塔」など、源義経にまつわる言い伝えがいくつも残され、古くから街道として栄えていた場所ですが、お隣の太田市大原町に行くと銅山(あかがね)街道とあずま道が合流する場所にあずま道の跡を示す道標(複製)などもあり、六道の辻も交通の要所であったことが窺えます。 現在の『六道の道標とあずま道』近くには北関東自動車道が通り、六道の辻の西方には上武道路と交差する伊勢崎インターチェンジ…と、続く歴史の中で今も変わらず交通の要所として機能していることを思うと、普段何気なく通っている道路にもロマンがあって、なんだかちょっと素敵な気持ちになれそうですね♪ 『六道の道標とあずま道』 伊勢崎市上田町 取材:2021年6月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、伊勢崎のまちの魅力を研究し、より多くの方に訪れていただけるよう発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
『いせさきふらっと観光』 from Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室