今回のいせさきふらっと観光は、三和町にある『書上の水・男井戸』(以下、男井戸)をご紹介したいと思います♪ 『男井戸』は、伊勢崎インターチェンジ北側の書上浄水場前、書上公園の駐車場の東側エリアのフェンスに囲まれた中にありますが、すぐ近くを乗用車やトラックが走り、工業団地や高速道路といった景色と隣り合わせにあるのがちょっと意外な感じです。 書上公園の駐車を挟んだ西側のエリアは遊具などが設置され、休日にはお子さんを連れて遊びに訪れる方で賑わいますが、東側は芝生とベンチのみの広場となっていて、季節柄かウォーキングやワンちゃんのお散歩で通過する方が多少みられる程度…と、公園内でもちょっと地味な場所(笑) そんな広場にある『男井戸』は古墳時代から湧いていたと云われており、現在見ることのできるこの『男井戸』の姿は、伊勢崎インター周辺の造成工事による発掘調査の後に復元整備されたものとなっています。
この『男井戸』では、説明の書かれた案内板と鯉が泳ぐ姿が見られる以外に何もありませんが(笑)、環境省のHPでは「群馬の代表的な湧水」のひとつとしてリストに掲載されており、大切に保全されています。 伊勢崎インター付近は「大間々扇状地」と呼ばれる扇状地形の扇端部分となるエリアの一画で、渡良瀬川の流れが地下に浸透して伏流となった水が扇端で湧き出すことでこうした湧水となりますが、このエリアでは、以前にアイマップでご紹介した『湧水あまが池』や、義経と弁慶にまつわる伝説の残る『掛矢清水』なども知られており、古くからこうした水資源に恵まれたこの地域では、湧水に人々が集まり、古墳や遺跡、街道…と、その暮らしの中から豊かで様々な歴史文化が築かれてきました。 昨年は大阪で古墳群が世界遺産に登録され、古墳が注目される機会も増えてきましたが、いせさきには古墳が築かれた古い時代から存在していた湧水があると知ると、ちょっと誇らしいですね♪ 『男井戸』のある伊勢崎インター付近は古墳も多く残るエリアなので、古墳めぐり・歴史散策の際には、こちらの『男井戸』も散策コースに入れてみてはいかがでしょうか(^^) 『男井戸』 伊勢崎市三和町(書上公園内) 取材:2020年1月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、伊勢崎のまちの魅力を研究し、より多くの方に訪れていただけるよう発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
『いせさきふらっと観光』 from Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室