いせさきふらっと観光 『男井戸川調整池ビオトープ』
まちの安全を守り、希少植物も生息するビオトープへの旅
今回のいせさきふらっと観光は、伊勢崎市豊城町にある『男井戸川調整池(調節池)ビオトープ』をご紹介したいと思います♪
『男井戸川調整池ビオトープ』は、殖蓮小学校の東、両毛線の線路北に位置する広い調整池で、台風などの大雨の際、河川の氾濫などを防ぐために一時的に水を溜め、下流への流出量を調節するダムのような機能も持つ場所です。
以前の男井戸川では、台風などで川の水が溢れ、周辺の道路や住宅などで浸水する被害が発生するといったことが何度もあり、この調整池が整備されることとなりましたが、満水になることが稀な調整池の中に昔の男井戸川の流れを復元し、その環境に生物や植物が生息する場となるビオトープも整備されました。
こちらの『男井戸川調整池ビオトープ』では、殖蓮地区自然環境を守る会や群馬大学の環境科学研究室の皆さんを中心に保護管理が行われており、在来種だけでなく、絶滅危惧種のアサザやキタミソウなどの貴重な植物を観察することもできるほか、多くの植物が花開く春には、『男井戸川調整池ビオトープ』周辺の植物を観察する自然観察会などが開催されています。
筆者が訪れた時は特に目立った花は見られませんでしたが、『男井戸川調整池ビオトープ』を歩いてぐるっと回ると約15分、緑が豊かな中に流れる川にはカモやコサギがのんびりと過ごす様子が見られたり、風にそよぐ葉の音がサラサラと心地良く、住宅地にありながら草原にいるかのよう(^^)
ビオトープの南側には両毛線が走り、レンガ造りの歴史ある第一下植木橋梁もよく見え、お散歩しているだけで大切に守られている自然とまちの風景との調和が感じられるのがとても素敵に感じられます。
これからの時期は黄色いアサザの花が咲く様子も観察できるかもしれないこの『男井戸川調整池ビオトープ』、洪水からまちを守る重要な役目も担っていることも思いながら散策してみると、また違った風景に映るかもしれませんね♪
『男井戸川調整池ビオトープ』には駐車・駐輪スペースはありますが、水道やトイレ、休憩場所や木陰になる場所はありませんので、訪れる際には熱中症対策もお忘れなく(^^)
『男井戸川調整池ビオトープ』 伊勢崎市豊城町(殖蓮小学校東側)
取材:2019年5月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
『いせさきふらっと観光』 from Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。
その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、伊勢崎のまちの魅力を研究し、より多くの方に訪れていただけるよう発信しています。
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