車で上武道路を走っていると、北関東自動車道との立体交差から前橋寄りに200m弱ほどにある「五目牛町交差点」南西側に、瓦葺き屋根の小さな建物や、特徴的な形のあずまやが見える公園らしきものがあって、ちょっと気になるけど何だろう…と 思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか? こちらは『五目牛史跡公園』、赤堀33号墳の保存も兼ねた史跡公園です♪
公園の敷地は三角形になっていて、交差点南東側のとがった所にある入口には、赤堀33号墳の説明の書かれた案内図と、家形埴輪のモニュメントの門柱が設置されています。 この家形埴輪のモニュメントは、五目牛史跡公園から北に直線距離で約5kmの所にある「赤堀茶臼山古墳」で昭和4年に発掘された家形埴輪をモチーフにしているそうで、教科書にも掲載されている埴輪なのだとか。 五目牛史跡公園のある五目牛町も今は伊勢崎市となっていますが、建設当時はまだ赤堀町…同じ町内で発掘された埴輪を小さいながらも史跡公園のシンボルとしていることで、合併から10年以上経ち、既にここが赤堀町であったことを知らない方もいる現在は、赤堀町の古墳で貴重な埴輪が見つかったこと、合併して伊勢崎市となった赤堀町のこと、そんなことを考える気付きにもなり、古墳を保存する以上に大きな価値も持つ公園なのかもしれませんね。 公園内の小高い丘になっている所が赤堀33号墳、以前は古墳の脇に木製の小さなコンビネーション遊具があったようですが、今は取り壊され、スプリング遊具とブランコのみのシンプルな遊び場といった雰囲気になっています。
瓦葺きの屋根の建物は、パッと見では小さな日本家屋のようですが、史跡公園の雰囲気を損なわない素敵な外観のトイレ! そして、屋根が特徴的なあずまやは、家形埴輪をイメージして作られていて入口のモニュメントとそっくり、中にはベンチとテーブルが用意されており、お弁当やおやつを食べながら上武道路を絶え間なく行き交う車を眺めれば、車好きなお子さんはきっと喜ぶことでしょう♪
いせさきの公園には様々なトイレがありますが、ほとんどがシンプルな外観の中、こうした日本家屋風のタイプはちょっと珍しいかも。
古墳に育つ大きな木々は、春から秋には心地良い木陰を、冬には落ち葉でふかふかの絨毯と小さなお子さんには古墳以上に魅力的(笑)などんぐり拾いの楽しみも作ってくれます。 駐車場は4台分のスペースと、車で訪れてお友達と待ち合わせて遊ぶというのにはちょっと不向きかもしれないけど、駐輪スペースにはベンチが設置されていて、自転車で休憩に立ち寄るには覚えておくと便利なスポットかも♪ もしかするとお気づきの方のいらっしゃるかもしれませんが、『五目牛史跡公園』の周辺には、義経伝説の『牛石』や弁慶伝説の『掛矢清水』、洞山古墳に一ノ関古墳、とうがらし地蔵尊のある地蔵山古墳などなど、徒歩圏内にたくさんの史跡が集まっており、この辺りは市内でもトップクラスの史跡密集地。 あおぞらバスの赤堀シャトルバス「五目牛入口」バス停から徒歩15分程度、これだけ史跡が集まっているエリアも貴重なので、時にはじっくり歩いて「史跡めぐり」を楽しんで、歴史について触れる機会を持ってみるのも素敵かもしれませんね☆
『五目牛史跡公園』 伊勢崎市五目牛町 (上武道路・五目牛町交差点前) 『いきさき、いせさき』バックナンバー・最新記事は随時追加となりますので、これからも引き続きご贔屓のほど、よろしくお願いいたします! 取材:2018年2月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、普段あまり気に留めないようなニッチなポイントからも伊勢崎のまちの魅力を研究し、『いきさき、いせさき』として発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)</p
伊勢崎まちなか探訪研究室『いきさき、いせさき』