いせさきからふらっと観光 『大戸関所跡』
いせさきからふらっと、国定忠治ゆかりの地への旅
今回のいせさきふらっと観光は、いせさきをふらっと離れ、吾妻郡東吾妻町にある国定忠治が破ったとして知られる『大戸関所』の跡地をご紹介したいと思います。
『大戸関所跡』は、出発地をJR伊勢崎駅辺りとして、上武国道と県道35号や県道28号などを利用して約1時間半ちょっと、県道58号が国道406号・草津街道に突き当たる角の近くにあります。
現在の『大戸関所跡』は、大きな石碑と復元された門があり、その裏手には「御番屋」と記された休憩所も設けられ、地元の方にも大切にされている場所であるのがとてもよく伝わってきます。
周りを山に囲まれたいかにも関所がありそうな街道にあり、昔は江戸から草津温泉へ、善光寺参りへ…と、たくさんの旅人も歩いた道と思われますが、現在は街道の名残りはあるものの、風景の中には現代的な民家も多く見られ、山あいの静かな町といった雰囲気。
国定忠治が大罪を犯したというのが単なる噂話に感じられるような、静かで穏やかな場所です。
大戸関所は、草津街道が中山道の脇往還(脇街道)であったことから、碓氷で関所を逃れようとした人の裏固めとしての役割も持っていたようで、幕府が直接管理し、旅人を厳重に取り締まっていたのだそう。
そんな関所を忠治が破ったのは27歳の時、信州の子分の仇討ちの為と言われていますが、その関所破りの罪を受けて処刑されたのは40歳の時のこと(1850年12月21日)、13年も捉えられることがなかったのは、本人の勝負強さだけでなく、もしかすると天保の大飢饉の際に住民を救っていたことなどでその名が知れ、逃げ延びる際に手助けしてくれる者も多くいたのかもしれませんね。
今回は訪れることができませんでしたが、この『大戸関所跡』の近くには他にも、忠治が処刑された場所に建立された『忠治地蔵』や、この木の下で関所破りをとまどったとされる『忠治とまどいの松』などのスポットもあるので、また別の機会にご紹介できたらと思います。
伊勢崎からは少々離れてしまいますが、吾妻方面に紅葉や温泉、観光などでお出掛けの際には、ちょっと足を延ばして立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
『いせさきふらっと観光』 from Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。
その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、伊勢崎のまちの魅力を研究し、より多くの方に訪れていただけるよう発信しています。
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