古くは東国文化で栄えた伊勢崎には、その姿を留めていなくても、古墳だった場所というのが数多く存在しています。 そして、神聖な力があるとして古墳が作られた場所には、後に神社が作られていることも多いのだとか。 今回は、そんな古墳と神社が同居しているスポットのひとつ、『飯福神社』をご紹介したいと思います♪
『飯福神社』は、あおぞら・伊勢崎駅南巡回バスの「茂呂郵便局」バス停が最寄りになり、茂呂郵便局の背後にそびえ立つ“上之山”の上にあります。 飯福神社がある上之山は、「茂呂村1号墳(上ノ山古墳)」と呼ばれる50mくらいの円墳があった場所だったのだそうですが、境内には“14,251枚もの古銭が出土した”という場所もあり、そのエピソードだけでも何かありそうな雰囲気。
この“上之山”、カミノヤマと名前の読み方からしても、“神の山”とも取れ、いかにもパワーを蓄えていそうですが、そちらにある神社も「位々登美(いいとみ)」の御神霊をお祀りしている『飯福(いいふく)神社』と、幸せに導いてくれそうな言葉が溢れる素敵なスポットなのです♪ 朱塗りの鳥居をくぐり、まだ建てられてから数年という新しい拝殿に向かうと、神社にはおなじみの狛犬の様子が…なんだか色々とおかしい(笑)
狛犬というと、高くて立派な石の台座の上に、口を開けた阿形、口を閉じた吽形が左右に配置されていることがほとんどだと思うのですが、こちらの狛犬は、顔は阿形・吽形の区別もままならない位にすり減り、階段脇の石垣に乗せただけのような台座は、狛犬が乗るには簡素すぎるほどで、狛犬にあるべきの足もほとんどありません。 なぜ狛犬たちがこのような姿なのか? 実はこの飯福神社の狛犬たち、「撫でることで福を授かることができる」という珍しいタイプの狛犬なのだそうで、長きに渡りたくさんの人に福を授けてきた証がこの姿、ということだったのですね!
飯福神社にお祀りされている神様には、勉学の神様・菅原道真命、縁結びの神様・菊理姫命などの名前もあるので、“良い福”を授かるだけでなく、合格祈願や恋愛成就・子宝祈願などのお願いごとにフォーカスして訪れるのにもピッタリ。 毎年9月には「飯福神社秋祭り」が開催され、「茂呂の山車」と同じく伊勢崎市指定重要無形民俗文化財となっている「茂呂地区の屋台囃子」の饗宴も見ることができるので、お祭りを楽しみながら、良い福を授かりに出掛けてみるのもいいかもしれませんね♪
『飯福神社』 伊勢崎市茂呂町3412 (茂呂郵便局裏) 『いきさき、いせさき』バックナンバー・最新記事は随時追加となりますので、これからも引き続きご贔屓のほど、よろしくお願いいたします! 取材:2017年7月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、普段あまり気に留めないようなニッチなポイントからも伊勢崎のまちの魅力を研究し、『いきさき、いせさき』として発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
伊勢崎まちなか探訪研究室『いきさき、いせさき』