今回のいせさきふらっと観光は、三和町で言い伝えと共に大切に守られている『酒盛地蔵』をご紹介したいと思います。 伊勢崎市内にはいくつもの義経伝説が残されていますが、この『酒盛地蔵』もその一つ。 伊勢崎インター北側に位置し、書上浄水場近くの畑の片隅に…とのことで、おおよその場所の見当を付けて出かけましたが、浄水場辺りはとにかく畑が多く、なかなか見つからない…(笑) しばらくうろうろして、ようやく辿り着いた『酒盛地蔵』は、道路沿いの畑の角にあるコンクリートブロックのお堂の中にありました。 お堂の中を覗くと、小さな石のお地蔵さんとお供え物、その左側には去年の5月に建立されたばかりの『酒盛地蔵について』と記された石碑があります。 お地蔵さんの頭部の両側には「酒盛・地蔵」と彫られていますが、それ以外の文字は不鮮明で、残念ながらお堂の外からでは読み取ることができませんでした…。
石碑には、この辺りに数多く残されている奥州へ下る義経一行が東道(あずまみち・旧東山道)を通ったとの言い伝えや、この酒盛地蔵が畑中に草に埋もれるように建てられていたこと、酒盛の地名の由来となっていることなどが書かれていますが、義経に関しては、2つの伝説があるとのこと。 『義経が奥州へ下る時、この地の勝軍地蔵に戦勝を祈って酒宴を催した処』 『鵜生川某なる豪族が、郎覚を率いて奥州へ向かう義経の旅情を慰め申す為に、酒宴を開いた処』 この言い伝えには他に「地元の人が催した宴に現れた僧に化身した勝軍地蔵菩薩も、義経の前途を一緒に祝した」というものなどもあるそうですが、この地を訪れた義経の為に酒盛が行われたことは、どの言い伝えにも相通じているようです。
いせさきを通る東道(あずまみち)の周辺には、この他にも、いくつもの義経が奥州に下ったことに関する伝説が残されています。 時にはその伝説を辿って歩いてみるのも、新たな伊勢崎の魅力の発見に繋がり、楽しく、勉強になる時間が過ごせるかもしれないですね♪ 『酒盛地蔵』 伊勢崎市三和町(書上浄水場近く) 取材:2017年5月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、伊勢崎のまちの魅力を研究し、より多くの方に訪れていただけるよう発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
『いせさきふらっと観光』 from Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室