今回のいせさきふらっと観光は、伊勢崎市と本庄市を繋ぐ坂東大橋を見守るようにミニパークに鎮座する、『旧坂東大橋モニュメント』をご紹介したいと思います。 現在の坂東大橋が開通したのは2004年とのことで、もう13年も前…その年に生まれたお子様が中学生になっているほどの年を重ねていると思うと、ちょっと感慨深いものもありますね。
そして、モニュメントとなっている旧坂東大橋は、当時計画されていた大胡から伊勢崎を経由し、利根川を渡って本庄へと繋がる『上毛電気鉄道本庄線』との鉄道道路併用橋として建設され、橋は1931年に開通しましたが、上毛電気鉄道本庄線は資金難により工事が中断、後に大胡〜本庄区間の営業免許が失効したことにより、上毛電気鉄道本庄線は“幻の鉄路”となってしまったのです。 新坂東大橋では見ることはできませんが、旧坂東大橋が現役だった頃は、橋の下側から見ると、道路として建設された部分と軌道用として建設された部分との構造の違いを確認することができたのだとか! その後、昭和40年代になると交通量も増えたことから、軌道部分は拡幅して車道に転用、新橋が開通するまでの間、たくさんの方の暮らしの一部となり、愛され続けました。 惜しまれつつ旧橋が解体された後は、後世にこの旧坂東橋の記憶を伝える為、その一部が新橋の北詰に設けられたミニパークにモニュメントとして設置されることとなったのです。
ちなみに旧坂東大橋では、伊勢崎側の橋詰では現在と同じく「坂東大橋」と表記されていましたが、本庄側では「阪東大橋」となっていたのだそう。 ミニパークに設置されている親柱は、銘板にひらがなで「ばんどうおヽはし」と表記されたものと、本庄側の「阪東大橋」の銘板が入ったものになっています。
こちらのミニパークはモニュメントが設置されているだけでなく、高速・路線バスのバス停としての機能も備えており、バス利用者にも便利な自転車置き場や、散策中の休憩にも嬉しいベンチや水飲み場、そして、花壇には色鮮やかなたくさんの花が植えられ、道行く皆さんの憩いのスポットとなっています。 普段、このミニパークの横を車で通り過ぎるだけの方も多いと思いますが、時には車から降りて、新旧の橋を見比べながら、幻の鉄路や旧坂東大橋に思いを巡らせながら、のんびりしてみてはいかがでしょうか? 『旧坂東大橋モニュメント』 伊勢崎市八斗島町 国道462号線沿い 坂東大橋北交差点そば 取材:2017年3月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、伊勢崎のまちの魅力を研究し、より多くの方に訪れていただけるよう発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
『いせさきふらっと観光』 from Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室