伊勢崎には多くの古墳があったことが知られていますが、現在はその面影は残されていなくても、たくさんの古墳が集まった「古墳群」と呼ばれる場所も多い地域でもあります。 今回の『いきさき、いせさき』では、いせさきしコミュニティバス『あおぞら』の波志江・赤堀・あずま連絡バス『いせさき聖苑』バス停からおよそ徒歩10分、いせさき聖苑東方面に位置し、地蔵山古墳群の中でも数少ない古墳らしさの残る丘陵「地蔵山(地蔵山古墳)」の頂にある『唐辛子地蔵尊』をご紹介したいと思います。
いせさき聖苑の南側の道をまっすぐ東へ行くと、地蔵山のふもとにクリーム色の工場のような建物が見えてきて、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、その向こう側が地蔵山の登山道(?)になっています。 登山道には階段はなく、落ち葉で覆い尽くされた結構な急坂で、ロープの手すりが心強い! 薮の間の空が広くなるとそこは頂上、その平らな広場には、それほど古くはなさそうな『唐辛子地蔵尊』の小さなお堂が…!
お堂には『唐辛子地蔵尊』の由来が記された看板があり、読んでみると、近くの畑から出てきたお地蔵さんを「大山」と呼ばれていたこの山にお祀りしたことから、地蔵山と呼ばれるようになったのだそう。 そして、悪い疫病が流行った時にこのお地蔵さんに祈願したところ、疫病は立ち所に治り、お礼参りにに唐辛子をお供えしたことから、そのお地蔵さんが『唐辛子地蔵』と呼ばれるようになったのだとか。 畑からお地蔵さんが出てこなければ、疫病のお礼参りに唐辛子をお供えすることがなければ、地蔵山古墳も唐辛子地蔵も、全く別の名前になっていたかもしれませんね(笑)
こちらの墳頂の広場は南方に視界が開け、遠くに華蔵寺公園の観覧車やスマーク伊勢崎の建物、権現山などを眺めることができ、また休日には、近くでラジコンヘリなどを飛ばしている方の姿が見られる時もあり、畑が多く、のどかな風景ながらも(笑)、これからのたくさんの木々や花々がまちを彩る季節を思い浮かべると、ここまで登ってきてよかったと感じる清々しさがありました。 唐辛子地蔵を『子育地蔵』と呼ばれる方もいらっしゃるとのこと、皆さまもお子様の健やかな成長を願って、訪れてみてはいかがでしょうか? 『唐辛子地蔵尊』 伊勢崎市五目牛町 『いきさき、いせさき』バックナンバー・最新記事は随時追加となりますので、これからも引き続きご贔屓のほど、よろしくお願いいたします! 取材:2017年3月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、普段あまり気に留めないようなニッチなポイントからも伊勢崎のまちの魅力を研究し、『いきさき、いせさき』として発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
伊勢崎まちなか探訪研究室『いきさき、いせさき』