今シーズンの冬は、まだまだ日中は暖かく過ごしやすい日も多いですね♪ そんな日のおでかけに、山登りなどはいかがでしょうか? 「伊勢崎で山登り」って意外かもしれませんが、なんと、登山の本格的な装備がなくても、誰でも気軽に登れちゃう山が豊城町にあるのです! 今回は、あおぞらのあずまシャトル路線『豊城区民会館入口』バス停からもその姿がうかがえる、“群馬で一番低い山・権現山”へ登ってまいりました♪
この権現山は“はちす権現山公園”として親しまれていますが、そのベースは古墳群の遺跡で、旧石器時代を研究する上でも大変価値のある石器や古墳時代の埴輪が出てきたりと、公園としてだけでなく、歴史好きな方にとっても有意義なスポットです。 山にはアカマツの木がたくさんあり、その幹には名前入りのプレートがついているものも。 公園内に設置されていた看板によると、アカマツの管理オーナー制度というものがあるのだそうで、権現山のアカマツはこうした方々に大切に守られているのですね♪ はちす権現山公園の案内看板によると、アカマツ林の中に整備された登山道を登って行くと山頂と思しき場所に野鳥観察小屋が設置されているようなので、そちらを目指してみることにしました。
交通量の多い道路も近く、山のすぐ下はたくさんの家が建ち並ぶ住宅地にもかかわらず、アカマツの林の中は野鳥の声が響き、日常から少しだけ離れた気分♪ ちょっとだけ空が近くなるとそこは野鳥観察小屋、山頂です! 木でできた野鳥観察小屋は、細長い窓がいくつもあり、そこから林の中の様子を観察することができます。 中にはこちらで観察できるアカゲラやコゲラ、シジュウカラなどの野鳥が描かれたパネルが設置されており、野鳥にあまり詳しくない初心者さんでも、双眼鏡さえあれば気軽に観察を楽しめますね♪ 小屋の南側の斜面には木が少なく、展望広場のようになっていて、街の景色を見下ろしているとたいして歩いていないのに、山頂に到達したというだけでも、なんだかものすごい達成感が…!
朝焼けや夕焼け、ここから見たらきっと感激するんだろうなぁ〜 、と思いながら北側を見ると、石柱で囲まれた塔と看板があるのに気づき、近づいてみると、『権現山山頂 海抜九十一米』と書かれた柱が… 先ほどの山頂と思っていた野鳥観察小屋に辿り着いた時のものすごい達成感はなんだったのか… 登頂の達成感で、薄汚れていたココロさえもなかったことになってしまったかのような清々しさを感じたのは、なんだったのか…(苦笑) ここで深呼吸して改めて山頂到達の感動を味わい直し、六世紀も前からこの地にある伊勢崎市指定重要文化財『八寸権現山の宝塔』を眺めていると、その裏側に建物があるのに気づきました。 そちらがきっと、案内図にあった蓮神社ですね♪
一旦下山して、山のふもとにある鳥居をくぐるところから仕切り直します。 いくつかの神社が合祀されているようで、一番下は蓮神社、その次は熊野宮、その次は天神宮…と、階段の途中に複数の鳥居があり、その全てをくぐり終えると、そこは先ほどの宝塔の裏に見えていた蓮神社の拝殿! 学問の神様として訪れる方も多いみたいで、これからの時期は受験生の皆さんが合格を祈願しにいらっしゃるのでしょうね♪
不勉強で詳しくありませんが、この蓮神社のある権現山は、東国文化について深く関わりがあるとされる“豊城入彦命(トヨキイリヒコノミコト)”について縁があり、この地域の地名である“豊城町”の由来にもなっているようです。 “豊城”という漢字も、“豊かな城”“豊をきずく”ということで、この土地を訪れるだけでもご利益がありそうだな、なんて感じました♪ この権現山、登山をしてみたいけど高い山では登り切れる自信のない方や小さなお子さんと一緒に登山を楽しんでみたい方、古墳や東国文化など日本の歴史に興味をお持ちの方、野鳥の観察をしてみたい方、そして神社をお参りしたい方、小さな山ですが、それぞれの方に大きな可能性を秘めた素敵なスポットでしょう。 ぜひ皆さんも、自分なりの楽しみ方を満喫しにおでかけしてみてはいかがでしょうか?
『いきさき、いせさき』バックナンバー・最新記事は随時追加となりますので、来年も引き続きご贔屓のほど、よろしくお願いいたします! 取材:2015年12月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、普段あまり気に留めないようなニッチなポイントからも伊勢崎のまちの魅力を研究し、『いきさき、いせさき』として発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
伊勢崎まちなか探訪研究室『いきさき、いせさき』
“Co-ラボisesaki研究員がちょっと気になるもの”を紹介する、伊勢崎まちなか探訪研究室『いきさき、いせさき』、今回は、前回からのつづき、『市民病院北』バス停・その2です。 さて、前回は病院の北口のバス停からじんじゃコロッケ本店さんまでのわずかな距離でしたが(笑)、病院の南側はどんな場所なのか、前を通る道路沿いを散策してみることに… 自転車屋さんに自動車ディーラー、クリーニング屋さん、リサイクルショップにスーパー、コンビニ。 自転車や自動車は病院に行ったついでに買いに行く…という機会は稀だと思いますが(笑)、美容院、クリーニング、おもちゃのリサイクルショップ、スーパー、衣料品店、ドラッグストア、コンビニに本屋さん…いつものお買い物だけでなく、入・通院に必要なものを用意したりする時にも役立ちそうなお店が並んでいます。