猛暑だった少し前が懐かしいくらい過ごしやすくなり、外出も快適になりましたね♪ 今回の『いきさき、いせさき』はバス停編の14か所目、ちょっと不思議な伝説のあるスポットへお出かけしてまいりました!
宮子町の駒形バイパスに、『竜宮』という名前の交差点があるのをご存知の方も多いかと思います。 私も以前から知ってはいましたが、“鯛やヒラメも舞い踊れない海なし県において、なぜ竜宮なのだろう?”と、最近になって疑問に感じるようになりました。 恥ずかしながら、本当に最近のことなのですが…(笑)
大人としては、“広瀬川の対岸に城郭もあるし、絵にも描けない美しさに溢れた遊郭のような街があった名残りとか?”などという発想も浮かんできたり…(笑) ネットで検索してみたら、どうやらこの交差点の近くに竜宮伝説のある神社がある模様。 そういえば某携帯電話会社のCMでも“竜宮城は陸にある”と言っていたから、海なし県群馬に存在していても不思議ではないかも!? ミーハー心たっぷりに(笑)、あおぞら伊勢崎駅南巡回ルート『竜宮橋南』バス停から広瀬川に向かって歩くこと数分、竜宮橋の前に辿り着きました。 橋の右側に『浦島太郎伝説の地 招福の神 龍神宮』という案内看板があり、その矢印の指す方へ。
看板には(駐車場有)と記されていて、車が通った轍もあるものの、草が生い茂っている道を本当にここでいいのかしら?と心配になりながら歩き、竜宮橋の下を通過すると、向こうの木の下に赤いものが見えてきました。
やっと辿り着いた石の祠と鳥居はとても小さく、“すごい伝説がある神社なのに、こんなに小さくていいのかしら?”とキョロキョロとしていたら、その奥に大きな鳥居が…!? どうやらこの祠は、浦島伝説の前フリだったみたいです…(笑) この小さな祠の前で手を合わせ、大きな鳥居の方へ向かうと、右手には「浦島太郎」と「花の竜宮路」という歌の歌詞が書かれた看板があり、その前には、亀に乗った浦島太郎の像が現れました。 これだけでも気分が盛り上がってきて、来た甲斐を感じます♪ そして鳥居に向かって歩き出し、気付きました。 草むらの轍を靴を汚さないよう一生懸命歩いてきましたが、お宮から綺麗に整備された参道があり、堤防の上の道に通じる階段もあった、ということを…!
竜宮城に浮かれて下調べもせずに訪れたことを後悔しながら、“龍神宮”と書かれた鳥居をくぐり直し改めてお参り、お社の裏にある“竜宮城の入口”伝説のある岩場を見に行ってみました。 木々に守られるようにある岩場は、日陰で苔生した景色と相まって、後方に広がる広瀬川との結界が張られているかのような、なんだか神々しい雰囲気!
“龍神は多くの神々の中でも最高位にある”と聞いたことがありますが、この龍神様もきっとそれにふさわしく、日照りが続いた時には潤いを与え、水の害から暮らしを守り、この地の歴史と共に歩んできたのでしょう。 商業施設が多く集まるエリアからもすぐ、近くに広い公園もあるので、お買い物やお食事、レジャーやジョギングのついでに訪れて、竜宮城への夢を思い描くのもいいかもしれませんね。 その時、歩きで『竜宮交差点』方面から訪れる際には、竜宮橋の左側…舗装された参道からのお参りをおススメいたします♪
あまりの神々しさに帰る頃にはミーハー心は洗い清められ、浦島伝説のこともすっかり忘れてしまっていましたが(笑)、もしかするとこの龍神宮は、小さいながらも何か大きなパワーを秘めているスポットなのかもしれません。
帰りがけ、竜宮橋の上から豊かな水を湛える広瀬川を眺めながら、“浦島伝説を抜きにしても、こちらをお参りすることで叶う願いが竜宮城での歓待の風景として見えるのかも”、“竜宮城は思うよりも遠くないのかも…”なんて考えていました。
『いきさき、いせさき』バックナンバー・最新記事は随時追加となりますので、これからもご贔屓のほど、よろしくお願いいたします! 取材:2015年9月 Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究員
Co-ラボisesakiでは、“「アナタの楽しい」を「ミンナの楽しい」に!”をキーワードに、様々な思い(研究)を、同じ思いを持った皆さん(研究員)と共に、共有すること(研究室)で形にしていくお手伝いをしています。 その中のひとつ、「Co-ラボisesaki・伊勢崎まちなか探訪研究室」では、普段あまり気に留めないようなニッチなポイントからも伊勢崎のまちの魅力を研究し、『いきさき、いせさき』として発信しています。 ※ご注意:本記事は上記の日付をもとに作成しています。実際の内容等について取材後に変更されている場合もありますので、お出かけ前に最新情報をご確認いただくことをおすすめします。また、記事と情報が異なる場合、imapは一切責任を負いませんのでご了承下さい。(記事と情報が異なる場合もありますので ご了承下さい。)
伊勢崎まちなか探訪研究室『いきさき、いせさき』