第6回 気仙沼応援プロジェクト ご報告

最後の支援活動のご報告

アイマップのメンバーである生形剛が、昨年より取り組んできた気仙沼市唐桑地区への支援活動「気仙沼応援プロジェクト」。この活動に対して、NPOアイマップネットワークとして物資受付事務や広報等の後方支援をして参りました。当初より全6回の支援活動を目標にしてきたわけですが、皆様のご協力により最後の支援活動を平成25年7月22日(月)実施することができました。そこで活動の中心となったアイマップメンバーでもあります生形剛より、以下の様な報告が届きましたのでご紹介致します。

生形剛からの報告(原文まま)

訪問日:2013年7月21日(日)~7月22日(月) 

訪問場所:宮城県気仙沼市唐桑町仮設住宅(99世帯)( へ6回目)  ※各世帯、お米及び生活用品などの物資等お届け。

皆様にご支援ご協力を頂きました気仙沼市唐桑仮設住宅への、全6回の支援活動を無事に終えた事をご報告させて頂きます。 皆様からの温かいご支援とご協力により、数多くの支援物資をお届けすることが出来ました。また、仮設住宅の皆様より数多くの感謝のお言葉を頂きました。本 当にありがとうございました。

東日本大震災から2年4カ月が経ちました。未だ多くの被災者が仮設住宅などの困難な状況下におかれておりますが時間の経 過とともに被災地・被災者の報道も少なくなりました。私共の支援活動は今回にて終了致します。「支援の継続・支援の終了」、様々な意見がございますが、皆 様方にはこれからもまた違う形で「被災地へのご支援」をご協力下さいますよう重ねて申し上げます。皆様方のご支援がありましてのこの支援活動、本当にあり がとうございました。  剛工務店 代表 生形  剛

※尚、仮設住宅を代表して鈴木様よりお礼のお手紙を頂きましたので同封させて頂きます。ご覧下さい。

★鈴木様よりお手紙です(原文まま)

支援して頂いた皆様へ

半年以上にわたり唐桑福祉の里仮設住宅に支援物資を届けて頂きまして、誠にありがとうございました。
仮設住宅九十九世帯を代表し、厚く感謝申し上げます。
 
唐桑福祉の里仮設住宅では、気仙沼市内や唐桑町内の広域の方々が暮らしており、しかも高齢世帯が多く暮らしております。震災前には近所付き合いもあり地域 のコミュニティの場が確立されていましたが、地域も違う、習慣も違う人達が震災の恐怖と将来への不安から、孤立する高齢の方々が増えていき、仮設住宅の住 民のコミュニティの場が失われておりました所、支援のお話を頂き、高齢の住民にとっては日用品、雑貨、衣類など生活に欠かせない貴重なものを支援いただ き、しかも、住民一人一人に声をかけて頂くことで、精神的にも救われました。仮設入居後、初めて住民同士が顔を合わせ交流のきっかけづくりをしていただき ました。

 1回目の支援の後日から、自然と住民の方々が集まり、震災後こんなに沢山の支援物資を頂いたことに驚き、そして支援をきっかけとし、住民同士交流の機会 ができ孤立する方がいなくなり、支援物資の配給日には、感謝の気持ちと、孫が里帰りするかのような気持ちで支援の配給日を楽しみにしていました。
 今まで、いろいろな地域で大災害などありましたけれど、皆様のように本当に沢山の物資を支援していただきましたことに対して、大変有り難く感謝するとと もに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。皆様の支援の温かい気持ちによって、日常生活や精神的に助けられました。本当に有難うございました。
 
 私個人的はことなのですが、今回の東日本大震災で、沿岸域は壊滅的な状況で私も家屋や家財、加工施設や養殖施設等の生活基盤のすべてが失われた為、避難 所や仮設住宅への長期にわたる避難生活を余儀なくされ、将来に対する不安や焦りに押しつぶされそうになっていたところ、皆様からの温かい支援やボランティ アの方々に漁業復興に力を頂き、一歩一歩着実に復興に向かって歩みだすことができました。しかしながら、海産物が収穫時期を迎えても漁港の整備、加工施設 の完成が先延ばしになっている以上水揚げがままならず、まだまだ、震災前の状態になるまでは、五~十年かかりますが、宮城県は全国有数の水産県であり、浜 の復興こそが宮城の復興につながると思いますので、皆様に支えられ、復興の後押しをいただいたことにより、必ずや震災前以上の魅力ある唐桑にしていきたい と思います。

  皆様の支援のおかげで、仮設住宅の住民のコミュニティの場が構築され、震災の恐怖や不安を和らげていただき、沢山の支援物資と元気を届けて頂き本当にありがとうございました。もし、宮城の方へ来る機会がございましたら、唐桑の方へ足を運んでいただけたら幸いです。
皆様からの支援本当にありがとうございました。         
気仙沼市唐桑仮設住宅    鈴木 芳則

最後にアイマップから・・・・

今回のような支援活動に対するいわば我々からの支援活動は、アイマップネットワークとしてもはじめての試みでありました。一番の懸念はアイマップの仲間が行っている活動とはいえ、他にも大勢の支援活動メンバーがいるなか、我々の様なNPOがどんな役に立てるのか?ということでした。しかしながら、孤軍奮闘している(ようにみえた)仲間 生形剛の活動に対して、我々も動くべきだという意見もあり、後方支援を申し出た次第です。

結果、快く受け入れてもらい、生形が行う伊勢崎市を中心とした物資収集や募金集めの事務や広報、そしてネット上からの報告書等の発信を担当することとなりました。

そうしたなか、運良く、上毛新聞伊勢崎支局様がアイマップへこの件について問い合わせをくれ、生形達の活動を新聞に掲載してくれることになり支援活動に弾みがつきました。あらためて大手メディアの力に気付かされた次第です。(上毛新聞様におかれては、その後も継続的に紙面に掲載してくれました。この場を借りまして、深く感謝致します。)

最後に代表の鈴木様からのお手紙にありましたが、この活動が仮設住宅で生活される方々に大変意味あるものだったということ、そして我々アイマップネットワークがそのことに少しでもお役に立てたことを嬉しく思う次第です。この支援活動の裏には、毎回毎回物資や義援金をお持ち頂いた市内の方々、県内はもとより遠方からも物資や義援金を送って頂いた方々、そしてボランティアで物資集めから実際の活動にまで参加した仲間達、そうしたたくさんの方々の支えがあったということを申し添え、同時に、アイマップスタッフも含め、後方支援にご協力頂いた全ての人達に深く感謝申し上げアイマップからのご報告とさせて頂きます。ありがとうございました。(2013.7.24 アイマップネットワーク 代表 小久保)

(気仙沼応援プロジェクトについてはこちらを参照下さい。)


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